囮物語 なでこメドゥーサ

重い、重いなあ……。忍にいたぶられたあとは友人である月火にまで散々に説教されてしまって。いやまあ、月火の言っていることは確かに正しいのかもしれませんが、やっぱり強すぎる。それが彼女の良いところでもある反面、正義の押し付け的な鬱陶しさにもなってしまうのか。いやむしろ、これまで二人がどうやって仲良くやってきたのかちょっと不思議になってしまいます。


悩める撫子のアドバイザーは、本来なら翼あたりがベストなんでしょうけど、この2人は接点なさそうですしねえ……。


可愛いからちやほやされるだけで、その他にはなにも持たない自分。彼女の悩みはあるいは贅沢のようにみえるかもしれませんが、それでもやはり深刻なもので、それが積もり積もっていよいよエピソードの冒頭の状況につながってしまうのでしょう。そう言えば、撫子が暦の彼女の存在を知っていたというのも意外でした。表面的には物分りの良いようなことを言っている撫子ですが、それが本心の全てとも思えない。事実、ラストは暦との両思いを願っているわけですしね。ただ、よりによって暦にその場を見られてしまうとは! 今後どのような展開になるのか予断を許しませんが、なんとか彼女が無事日常に戻って、普通にクラスメートと友だちになれるようにと願ってやみません。