猫物語 白 第4話「つばさタイガー 其ノ肆」

一気に章が倍近く飛んだ朝。さすがに翼もおかしさに気がつきます。……いや、そもそも登場人物が章を知っているのがおかしいのではありますが、そうしたメタ話を混ぜ込んでくるのも本作の面白みではありますからね。


非常にいまさらではありますが、OPが大変良いです。翼の可愛らしさがおしゃれにカラフルに表現されていて、登場するのが翼一人だけでもこれだけ見応えのOPを作れるのだなあと、感心。


阿良々木家から通学する翼に、暦の母からの言葉が。いやあ、ここまではっきりと暦母の出番があるとは驚きました。前回存在に言及されただけでも意外なほどだったのに。そしてその言葉も容貌もまさに暦や火憐や月火の母親らしいものでした。これは子どもたちがああ育つのも納得してしまう、というほどに。親からの愛情らしい愛情を受けたことがないのであろう翼にとって、彼女の言葉は温かくも厳しくも響いたでしょうねえ。


その後、エピソードとか臥煙とかまた新しい人たちが出て来ました。エピソードは傷物語に出ていたんでしたっけ? もうさっぱり記憶が……。臥煙は忍野メメの先輩ということでしたが、「なんでも知っている」と言い出す怪しげな人物。翼の「なんでもは知らないよ」と好対象な言葉ですが、神様でもあるまいし、さすがに全知とはうさんくさいなと思ってしまいます。まるで翼を馬鹿にするかのような口上でしたが、「特別じゃない」というのは翼にとっては嬉しい言葉なのでしょうか。さて。


そんな緊迫した展開の中で、ファイアーシスターズとのひとときが一番ほっとしましたね。恋愛相談の細かい内容を二人が覚えてなかったのは暦にとって幸いなことでした。「Hさん」に対する赤裸々な思いの数々が暴露されちゃう危機でありましたよ。また、今のところ(少なくともアニメ組には)幻の存在である瑞鳥君と蝋燭澤君の存在も再確認できました。


「ああ、兄ちゃんの中ではその二人はいないことになってるから」


ん〜、なんというか(苦笑)。視聴者の中にも、同じくいないことにしたい人が結構いそうではあります。でも、暦母が登場したくらいですから、そのうち瑞鳥君と蝋燭澤君の出番もあるのかな? 期待しときます。