翠星のガルガンティア 第9話「深海の秘密」

単機でクジライカの巣に突入し、攻勢を強めるレドとチェインバー。クジライカは宇宙のヒディアーズの120分の1の強さということで、大群も苦にせず切り裂いていきます。とはいえ、その数は相当なもの。クジライカはこの前大移動して少なくなったのかと思っていたのですが、これはピニオンがレドの力を必要とするわけです。通常のユンボロでは話にならなさそうですからね。


そして2人(1人と1機)は施設の奥で予想以上の大きな秘密を目にすることになるのでした。発見したメモリーチップを瞬時に解析してしまえるチェインバーは優秀ですなあ。一旦は銀河同盟の規約違反で秘密と言い出すチェインバーに、「ここに来てレドの命令無視とは水くさいぞ、とうとう軍国主義機械の本性をあらわにしたのか」と思わされましたが、レドの現場階級の理屈であっさりひっくり返すあたりが、やっぱり名コンビでした。


映像が明かしていく真実。多分、「新世界より」を見たあとでなければもっと衝撃的だったんでしょうが、それでも驚きましたよ。あと、氷河期から逃れようとしての宇宙脱出。それに伴う戦争という点では「星を継ぐもの」、あとは「アルジェントソーマ」あたりもちょっと思い出しましたかねえ。しかし、いくら逼迫した情勢であり、宇宙に適応しようとした結果であったとしても、一部の人類は自らあの姿形を選んだのか……。確かに宇宙で自由に泳げるのは素晴らしいことかもしれませんが、ううん、と考えてしまいます。