翠星のガルガンティア 第7話「兵士のさだめ」

レドが「殲滅」しようとしたのはやっぱり地球でクジライカと呼ばれている生き物でした。しかし、それはレドの勘違いというわけでもなく、チェインバーの分析の結果、やはりヒディアーズと同一種ということが判明。確かに、前回出てきたタコもただのタコとは思えない迫力でしたし、この世界の海洋生物は現代地球のそれとはだいぶん異なっているようです。とはいえ、レドはチェインバーによって圧死させることに成功。強いと言えば強いものの、人類の天敵というほどのものでも無さそうに見えましたが?


実は船団で崇拝の対象だったクジライカを殺してしまったことで、レドの立場は微妙なものに。ベローズも叱られてとばっちりではありましたが、教えていなかった彼女も悪いといえば悪いのか……。


そうこうしているうちに、クジライカの大群が船団目指してやってきます。すわお礼参りかと思われましたが、船団長はクジライカを刺激しない方策を選択し、群れはそのまま去っていくのでした。……あれ、結局イカの皆さんは何をしたかったんでしょう? 一匹殺されたので危ないから逃げるということなんでしょうか……。なにやら王蟲の大群を止めるナウシカが連想された場面でしたが、人々の恐れようからして、もしクジライカたちが本気を出したら、ガルガンティアの船団はひとたまりもなかったのでしょうね。正直いまいちそのすごさが伝わっては来ませんでしたが。少なくとも、宇宙を飛んでガンガン攻撃してくる1話冒頭のヒディアーズとは別物に見えますしねえ。


さてレド君です。目の前に幼い頃から天敵として刷り込まれ続けたヒディアーズがうじゃうじゃ通り過ぎていって、心中は全く穏やかでなかったことでしょう。たとえ今はやりすごせるとしても、そのうち攻めてくるに決まっている。なぜ地球の人々は分からないのかと。こう言いたくなる気持ちも少しは分かります。チェインバーに記録映像かなんかないですかね。ヒディアーズの恐ろしさが十分に伝わるような。それを見せたら地球の人の気持ちも少しは変わるかもしれませんよ? ……って、変わって戦争状態になってしまってもまずいか。


このすれ違い状態から、物語はどのような方向に動きますか。サルベージでまた変なものを見つけちゃいそうでありますが。