翠星のガルガンティア 第13話「翠の星の伝説」

チェインバーーッッ!! 嗚呼……。


そうか、このアニメはレドとエイミーじゃなくて、レドとチェインバーの物語だったんですねえ……。所詮は銀河同盟の作った洗脳機械と疑ったこともありました。申し訳なかった。「彼」は正にパイロット支援啓発システムの名にふさわしい存在でした。兄として、親友として、教師として、出来れば末永くレドを見守って欲しかったです。さらば。


ということで、チェインバーに全て持っていかれたような最終回でありました。いや実際、ヒロインの出番が少ない。まあたしかに、レドに大きなきっかけを与えてはいましたが……。物語的にこれで本当に良かったんだろうかという疑問もないではないのですが、まあ良いとしましょう。エイミー可愛かったですし。


2話まで見た時はもうちょっとシリアスに重い話になるのかなという気配もありましたが、そのあたりの予想よりはライトに収まったという印象です。もちろんそれでも十分にシリアスではありましたが。やっぱりどうも、3話のラケージの登場でちょっと作風がずれた感はありましたね。ギャグ的になったと言いますか。2話の最後で海賊たちに犠牲が出たのは確かなので、そこのところがうやむやになったのは引っかかります。


とはいえ、全体的に見れば魅力的な世界観とキャラクター、見応えのあるアクションや美しい作画と、十分に面白い作品でした。惜しむらくは、2クールかけてさらにじっくりガルガンティアの文化に馴染んでいくれど、そして人間関係などを描いてもらえれば、さらに深い作品になったのではないかなと。あと、もし虚淵さんが全話脚本だったらどうなっていたかなと、やっぱり考えてしまいますね。


ともあれ、スタッフの皆様お疲れ様でした。レド君もこれから、チェインバーの言葉通りに、たくさんの成果を得られる命でありますように(チェインバーの言葉は視聴者にも響きますね)。