新世界より 第16話「愛する早季へ」

今回はいつもにまして印象的なエピソードでした。花澤さんの歌にのせて、早季と真理亜との出会いから、ともに成長していく姿が描かれて、もうそれだけで別れが強く予感されるのが、切なくてたまりません。


町を離れることでその異常性に気づいた真理亜。最愛の早季と離れがたかったことでしょうが、同時に、守のことも仲間としてすごく大切に想っていて、見捨てることはとても出来なかったと。真理亜だって、十分強くて、勇気があるじゃないですか。


迫る刻限、疲労をおして捜索を焦る早季達。僕は原作は未読であり、おそらくこのアニメ版は原作ファンからすれば物足らない部分が多々あるのだろうなあと想像はするのでありますが、それでも、夕暮れに染まる雪山と、流れる「家路」はアニメならではの魅力てあったと確信するところでありました。


絶望的な夜に、自分たちも町を出る希望を語る早季たちですが、その笑顔もつかの間、泣き崩れてしまう早季が本当に悲しくてねえ……。嗚呼。


……で、なのですが、ここは早季と覚が結ばれたってことで良いんですかね? 何も過激に描写して欲しいとは言いませんが、解釈に迷うくらいの薄味だとちょっと困ってしまいますよ。


次回はいよいよ26歳編ですか。2人を失った悲しみを胸に秘めつつ、早季と覚の前に待つ運命はいかなるものか。いよいよ目が離せません。