新世界より 第20話「冷たい日だまり」

忍び寄る悪鬼への恐怖に怯えながらも、生き延びようという強い意志を見せる早季達。悪鬼と言えども感覚は人間準拠ということで、夜陰に乗じて船からの脱出を計画するあたりは、いつもながらに頭の回転が鋭い二人でした。計画は成功し、なんとか悪鬼をやり過ごすことが出来ました。しかし、ほっと一息するのは分かりますが、すぐに立ち上がってちゃダメでしょ。しばらくは息を潜めて伏せていないと。どうもこのアニメは、このへんの細かい部分の描写で損をしていることが多い気がしますなあ。


町への帰路を急ぐ2人でしたが、思ったよりも病院は郊外にあったようで、距離があります。途中、巨大ナマズのような「バケネズミ」に攻撃され、早季と覚はまたも離れてしまうのでした。いまさらですが、ネズミじゃなくてもバケネズミと呼称するんですね。最初から自爆攻撃用の捨て駒。果たして彼らはなぜそこまでして人間を攻撃するのか?


懐かしの全人学園で富子と再開するも、悪鬼への対策はなしと。まあこれは分かっていたことのような気もしますが。負傷した富子は命数を悟ったかのように、早季に権限を託して別れを告げるのでした。う〜ん、富子様、諦めるのが早すぎやしませんか? 富子が学園に残ったところで何か秘策があるのでしょうか。これでお別れでは寂しすぎます。


バケネズミとの戦いだけでも一杯一杯な人間側。これで悪鬼が本格攻勢を仕掛けてきたらどうすればよいのやら。ひとつポイントになりそうなのは、愧死機構の適用範囲ですかね。直接攻撃はダメだとしても、たとえば町の周囲に地雷やら落とし穴やらをたくさん仕掛けておいて(名目はバケネズミ対策ということで)、それに「たまたま」悪鬼が引っかかったということなら大丈夫のような気がするんですが、どうなんでしょ。