新世界より 第13話「再会」

守を探して雪道をゆく3人。大変な状況とはいえ、呪力スキーって楽しそうだなあと思ってしまいます。スキーのほうが楽そうなのに、自ら飛んでいくのを選ぶ真理亜は、よほど浮遊術が得意なのでしょう。


この捜索は割とじっくり時間をとって描写され、冬山の風景と合わせて、いかにも追跡行という雰囲気が出ていました。基本的に駆け足な今作ですが、いつもこのくらいのペースでやってくれれば良いのになと思います。


努力は実り、バケネズミの家(?)で守と無事再開できました。以前早季が助けたバケネズミの伏線がここで出てきますか。しかし、守が逃げ出した理由というのが衝撃的でしたね。彼が処分の対象として、ネコダマシに狙われているのだと。「気のせい」で片付けるには話も具体的で、否定しにくい感じです。覚も指摘したように、なぜ守が処分されなければならないのか? 問題といえば少々気が弱いくらいで、まさかそれだけが理由ってこともないでしょうが……。


このような状況では、このまま町に連れ帰って落着となろうはずもなく、いったいどうすれば良いのか。次回予告を見る限り、悲劇的展開がビシビシと予感されて辛いです。しかもこんなところでお正月休みとは!


ところで、今回は早希と覚の頭の回転の速さをあらためて感じさせられました。決して真理亜の頭が悪いってことはないんでしょうが、名コンビに比べると一歩遅れちゃいますね。もっとも、今回については真理亜は守のことが心配で気が気でなかったということもありましょう。時に彼女は守に冷淡なようにも見えましたが、心の中ではすごく大事にしているというのが、今回は表に良く出ていました。こういう、人情の機微が伝わる描写はさすがです。