ブルベアファンドに手を出してみる

今年の日本株は上がる! ……いやま、昨日今日は下がりましたが、とにかく今年は上がると思いたい今日このごろなわけです。とりあえず日経平均で1万3000円を目指して欲しいところ。


ただ、個別株投資ですと、「日本株全体は上がっても自分の持ち株は下がった」という悲しい事態が発生しないともかぎりません。TOPIXETFを購入すれば連動はしますが、それだと値動きが小さくて寂しいものです。


そこで目をつけたのがこちら、「SBI 日本株トリプル・ブル」でした。


これはなにかといいますと、上昇は日本株全体の3倍になりますが、下落も3倍になるという、なかなかスリル満点なシロモノであります。購入手数料だけで2.1%も取られる上に、年間信託報酬も1%近くかかるという、コスト重視派の方が目を向きそうな商品ではありますが、当たれば大きい……はず。


ただ、値動きの特性上、クセがあるんですよねえ。よく言われるのが「横ばい相場に弱い」ということです。たとえば、スタート時の日経平均を1万円として考えてみましょう(このファンドは日経平均が基準というわけではないのですが、分かりやすいので)。ある日ここから10%上昇したとすると下のようになります。


日経平均 10,000円 → 11,000円(+10%)
ブルファンド 10,000円 → 13,000円(+30%)


ブルファンドは30%もアップしました。やったね、というところなのですが、次の日に日経平均が9%下がってしまったとします。すると、


日経平均 11,000円 → 10,010円(−9%)
ブルファンド 13,000円 → 9,490円(−27%)


ご覧のとおり、日経平均がかろうじて1万円以上をキープしているのに対し、3倍マイナスを食らったブルファンドはあっさりとマイナスに転じてしまうのでした。怖い怖い。


ま、実際には日経平均が1日でそこまで動くことはまずありませんし、軽くシミュレーションしてみた結果では、この弱点もそこまで大きな問題にはならないだろうと判断してはいるのですが、いずれにしても、初挑戦なだけに、興味深く見守っていきたいところです。どうも買った途端に横ばい相場で、さっそく弱点が直撃している気もするんですが……。