ナイトウィザード The ANIMATION 第12話「さよなら」

いい感じでラス前です。ここまで高いレベルで安定してくれています。楽しい楽しい。


形だけではなく、本気の覚悟を決めてきたつもりのくれは。しかし二人の間の友情、もしくは愛情はそう簡単に断ち切れるものでもなく、彼女は手を引きます。幼い頃の二人の姿にはKanonの祐一と名雪を思い出してしまったり。で、ここまではまあ予想できる展開としても、ここれキリヒトが一気に前面に出ることに。エリスの精神を絶望に追い込むため、自らくれはを手にかけるのでした。


う〜む、「ゲイザー=おじさま」もしくは「キリヒト=おじさま」というのは考え付きましたが、全部一緒というのはあんまり考えてませんでした。やられたやられた。世界を一度やり直すために壊す、というキリヒト。前回の感想で「たとえゲイザーが悪役になるにしても、神らしく納得できる論理を構築してほしい」というようなことを書きましたが、まあギリギリOKですかね。個人的には。


そもそも神といってもそれはアンゼロットがそう称していただけで、実際のところは「観測者」であると。人間他生き物の都合を考えず、一方的に破壊を決定するあたりは、もちろん人間から見れば悪以外の何者でもないのですが、キリヒトはそもそもそんな倫理体系の中に含まれていないわけです。なんだか超越者の風格が出ていたようにも感じられました。


くれはが「殺された」(公式サイトのストーリー紹介にも「刺し殺してしまうのだった」と明記されていますが、助かるのがお約束、というか希望ですので頼みます)ことでいつもの左目に加え、今度は右目が赤く光るエリス。ちょっとしたことではあるんですが、こういう一歩ひねった描写がうまいです。


燃えて感動なラストになりそうな予感がひしひしとしつつ、次回を待ちます。