ナイトウィザード The ANIMATION　第11話「「記憶の欠片」〜幻想に、舞う〜」

自らの内に眠る大魔王の力におびえつつの逃避行。孤児院で一息つけるかと思いきや、ますます積み重なる衝撃。そしてこれまでの仲間との戦い。今回も見ごたえ十分でした。

今作を見ると、毎回のように「一話で切らなくて良かったなあ」と胸をなでおろします。一見平凡でベタな作りに感じられたのですが、まさかこんなに面白くなるとは嬉しい誤算。特別なすごさは感じられませんが、堅実です。作画も、今回のように力を入れるところではしっかりと動いてくれます。

周囲からエリスの記憶が消えていく……。これは無情です。「消した」のでは無くて「本来の姿に戻した」だけというのが一層せつない。首謀者であろう「おじさま」が杖を振り上げ、それから下ろすまでの間が印象的な見せ方でした。これほどの世界改変が出来る存在というのは、限られてきますね。しかしなんのために？

「柊先輩、何か言ってください」

という言葉が胸に迫ります。こんな状況では、誰だってそう言いたくなりますよね。