ナイトウィザード The ANIMATION 第10話「「破壊の神」 〜カルネアデスの板〜」

暴走は収まったものの、監禁されてしまったエリス。蓮司たちは「初めから知っていたのか」とアンゼロットを問いただしますが、エリスがシャイマールの転生体という事実は彼女も、そしてベール=ゼファーもまったくの予想外。どうやら裏に何者かがいるようで、それはキリヒトかとも思っていましたが、今回を見るとどうもゲイザーも怪しい感じですね。もっとも、「神様と思っていたら実は俗物でした」的展開はあまり好みではないので、神様だったら最後まで神様っぽい論理で動いてほしいところです。たとえ悪役になったとしても。


「ブレスレットを取ってしまえば」という提案も、すでに試行済みだというやりとりが、視聴者の疑問と焦燥に上手く答える良いつくり。相変わらずこういうところが上手いので、たとえ蓮司が生身で大気圏突入しても何とか納得できてしまいます。


結局エリスの抹殺を指令するアンゼロット。ある意味当然ではあるのですが、これで納得して殺されるようではいけません。弱気になるエリスを叱咤激励する蓮司がかっこよい。さすが主人公です。しかし、寝ている間の攻撃を防いで反撃するのに、起きているときのエリスは結構あっさり倒されたりしていて、現状の強さがちょっと分かりにくいかも。


逃げるエリスに追っ手がかかる。彼女の目指す「おじさま」とは誰なのか。さらに衝撃が待ちそうな次回が楽しみです。「すごい」とか「名作」とかは思いませんが「面白い」と素直に思える作品ですね。