咲-Saki-全国編 第13話「旧友」

展開的にもカレンダー的にも、もう終わったかのような気分になっていた咲です。とりあえず、今回はのんびりエピローグ的に幕かなと、大きな期待はしていなかったのですが、あにはからんや、思った以上に見どころのある重要な回となっていました。


阿知賀編でも描かれた、和と穏乃達の再会。ずっと不思議だったんですよ、なんでそこまで和は阿知賀のことを無視していたのかなと。まさか忘れるほど薄情というわけでもあるまいと疑問に思っていたのですが、そもそも出場も知らなかったとは。しっかりもののようで、自分の集中していること以外には抜けたところのある和らしいというべきか。会場に行ったのも、阿知賀ではなくてすばらさんこと花田先輩が目的だったと。差し入れで阿知賀編からの長い伏線回収とは、恐れいりました。


和も優希も試合ばかりでシリアスモードが続いてましたから、オフののんびりモードな様子が見られたのもなごみましたね。


「ありえません」
「録音中ですよね」


呆れながらもビシリとつっこむ和が可愛い。そういえば彼女、普段はこんな感じの性格でしたっけ。


「なじぇこっちをみるのか?」


が、頑張れ優希……。


そしてまた、咲と照。2人の関係がほんのすこし伺われるカットが。ここまで物語を重ねながら、2人の仲は謎なところがありました。しかし、単に別居しているというだけではないわだかまりが、確かに存在していそうですねえ。咲が姉の試合を見ないというのも、これまた不思議だったのですが、会場に入るだけであの表情ですから、思ってた以上の苦手意識があるようです。照は最後の最後に咲の名前を呼んでいましたが、その真意やいかに?


そして準決勝のスタートから、もうおなじみのナレーションから入るエンディングと。前回で終わりかと思っていた永水や宮守女子の海の絵も入れるとはにくい演出です。これはもう、これから先も描いてくれるものと信じて良いんですよね? いや、信じてますよ。その時までまた一時のさよならです。……また5年後とかになりそうで怖いですが。