咲-Saki-全国編 第12話「真実」

行き詰まる2回戦。……ああ、まだ2回戦なんでしたっけ。このテンションで準決勝に決勝まで持つのか心配になってくるというのは、ファンの贅沢な悩みというものでしょうかね。


前回終盤から雰囲気一変した咲が怒涛の勢いで勝ち進むのかと思いきや、一転して今回はテンション低め。静かで不気味な雰囲気はそのままでしたが、展開は残る3校の踏ん張りに向けられます。特殊能力持ちの永水や宮守女子が有利かと思われましたが、一瞬のすきを突いて姫松の末原が高得点を決め、かろうじて逆転。そのまま逃げ切りとなりました。


終盤の状況だけを見ると、咲が姫松を手助けしているようにすら見え、「はて、これは準決勝に比較的弱そうな姫松を残そうという余裕なのだろうか?」とすら感じられたものですが、控室に戻った咲の言葉は意外なものでした。余裕がなかったからこそプラマイ0の、自身の原点となる打ち方しか出来なかった。一番強い人を残してしまったと。


この「真実」は今作で一番驚いた言葉だったかもしれません。咲ほどの力を持っていても、さすがにあのメンバーの中ではぎりぎりの状況であったということ。そして、永水や宮守女子よりも姫松を評価していたという事実も。描写的にそう見せなかったのはあえて、ということなのでしょうねえ。咲もまだ無敵というわけではなかったか……。なお、靴下脱ぎを忘れていたのは本人だけではなく、多くの視聴者もでしょう。そういえばそんな技もあったなあ。


一方の敗者は悔しさを噛み締めつつも前を向くのでした。あるものは海に、あるものは個人戦へと目標を切り替えます。エイスリンも豊音も姫様も、本来の力を十全に発揮したというわけではないのでしょう。それでも、負ける時は負けてしまう。そんな現実も、この超能力麻雀の中で描いているのが咲ですね。


さて、次回は最終回、なのかな? 全然そんな情報がないのであれですが、多分そうなんでしょう。……これ、準決勝が4期で決勝が5期とかになるんでしょうか? 先は遠そうですなあ。