リトルバスターズ!〜Refrain〜 第10話「そして俺は繰り返す」

だいぶん遅れてしまいましたが、ここまで来て飛ばすのもなんなので継続を目指すリトバス感想です。別に評価が落ちたとかそういうわけでは全然ないんですけどね。


さて、今回は恭介による説明回。リトルバスターズの世界の秘密が、これまでの回想を交えつつ語られる回でした。これで謎が明らかに……と言いたいところですが、冷静に考えると良く分からない部分も多いですよね。だいたいのっけから「俺は時をさかのぼり、ひとつの世界をつくりだした」ですからね。さらりと言ってますが、一体どんな超能力者なんですかという感じですよ。


そして、その後繰り返す世界も、一体どこまでをどう繰り返したのかはあいまいです。僕の怪しい理解では、原作だと一度野球の試合をやったところまでが現実で、そこから先の個別ルートが仮想世界ということだった気がするのですが、アニメ版だとヒロインたちとの個別ルートをたどりつつ野球をやっているので、そのへんが微妙。繰り返しの世界ではじめて野球をやったということなら、現実でのリトルバスターズとヒロインたちの接点はどうなっていたのかという疑問が出てきそうな。


あと、これは原作でも思いましたが、恭介が現実と仮想世界を行ったり来たりしているあたりが、どういう方法になってるのか不思議です。頭のなかでさっと切り替えできるんですかね。しかし、仮想世界で理樹たちと話している時に現実世界で何かあったらどう対処するのか。恭介の権限で時を止めたりごまかしたりできるんでしょうか。もっとも、このシーンは不思議さゆえに、世界の足元が揺らぐような不安感を感じさせるので、なかなかよい演出だとも思うのですが。


細かいツッコミが多くなってしまいましたが、物語としてはもちろん充実。回想シーンの工夫をこらした見せ方も合わせ、恭介の熱い思いと、彼を安堵させる理樹の成長ぶりに感動の回でした。いよいよリトバスも終わりが近いかと思うと、名残惜しくもますます楽しみです。