リトルバスターズ!〜Refrain〜 第12話「お願いごとひとつ」

タイトルだけで涙ぐみそうだというのに、こちらの心構え以上に切なく悲しいシーンの連続で、胸が詰まります。前回に続いて、もはや感想らしい感想も書きようがないというものですよ。


ただそれでも多少アニメでのアレンジ点に触れておくと、まず鈴と小毬だけでなく、鈴と他のヒロインとのやりとりも加えられました。おかげで感動も倍加していますが、このシーンは単純なお涙頂戴というだけの意味ではなく、アニメ版のリトルバスターズが積み重ねてきた彼女たちの軌跡をきっちりと反映したものだと思いました。ゲームだと、個別シナリオではあくまで理樹とヒロインという関係性が強かったですが、アニメでは仲間としてのリトルバスターズ全体が描かれてきました。だからこそ、前回の理樹と恭介、真人、謙吾という少年たちの絆と並列し、十分に存在感を持った軸としての少女たちの絆がある。もちろんその中心には鈴と小毬という組み合わせがあるわけですが、美魚も、葉留佳も、唯湖もクドも応援した鈴は、きっとゲーム版の彼女よりもさらにたくましくなっていることでしょう。


それにしても、何度か書いたことですが、普通に男女の恋愛ゲームのような顔をして、ラストは男同士の友情と女同士の友情にきっちりと別れるというのが異色の、そして面白い作品ですよねえ。


とにかく、今回の鈴と小毬のシーンはリトバスのアニメで一番見たいところだったと言っても過言ではなく、それを期待以上の美しさと流れで見せてくれたアニメスタッフに感謝申し上げます。


さて、次回はいよいよ最終回ですね。どうまとめてくれますか。正直、原作でも少々微妙だった感もあるラストなのですが、アニメがまた原作を超えてくれることを期待です。