リトルバスターズ!〜Refrain〜 第11話「世界の終わり」

何を語れば良いのか……。ただ胸が一杯です。終わりゆく世界の中で理樹に伝えられる真実。世界の最後の光景。少年たちと少女は笑顔で野球をし、やがて別れの時を迎えます。繰り返し繰り返し続いた夢の日々は消え去り、それでもたしかに強さを受け取った2人は前へ進もうと歩き出すのでした。


2期40話近くをかけて辿り着いた一つの到達点を、涙無くしてみることが出来ましょうや? 少なくとも僕には出来ませんでしたよ。


今回を見て、あらためて思います。結局今作は恭介と理樹の物語なのだなと。他のキャラがいらないというわけではありませんが、根底にあるのは、憧れの兄貴分である恭介と、彼を追い続ける理樹の成長です。原作の頃から言われてましたが、美少女作品の皮をかぶった熱い友情話なんですよね。普通こういうクライマックスではメインヒロインと話をするものなんですが、リトバスでは真人、謙吾、恭介ですから。これまで常にクールで、馬鹿をやりながらも穏やかだった京介が、最後に初めて見せる感情的な涙は、あまりにも印象的でした。


ただ、今回は理樹ばかりが決意を固めて、鈴は置き去り気味でした。次回は本作におけるもう一組の重要な友人たち、鈴と小毬の繋がりが描かれることとなるのでしょう。思うだけで切ないですが、静かに待ちます。