リトルバスターズ! 第22話「わたし、必ず戻ってきます」

明かされるクドの過去。母のような宇宙飛行士になろうと、つい半年ほど前まで航空学校へと通っていたのですね。しかし現実は厳しく、努力家で秀才のクドをもってしてもついていけなくなってしまうのでした。まあ、宇宙飛行士というのはエリートなんでしょうしねえ……。母親が「英雄」だけに余計辛かったのでしょう。どういうツテがあったのかは不明ですが、クドいわく、日本に逃げ出してきたとのこと。後で大使館から連絡があったことからして、少なくとも住所等の情報は伝わっていたようですが、クドの方の負い目から疎遠になっていたということですか。


以前からちょっと触れていますが、クドの場合、見た目の愛らしさと実像にちょっとギャップがあるんですよね。それは単に和風好きとかいう話じゃなくて、内向的で自分を責めやすい性格とか、飛び級できる頭の良さとか、今回明らかになった挫折と逃避とか。その辺りも含めて彼女なんだということは、もうメンバーは十分理解していることでしょうが。


母親の生存が絶望的とみられる中で、危険なテヴァに帰るべきか帰らぬべきか。本人はもちろん、周囲のメンバーも迷いますが、やはり帰るべきなんでしょう、ここは。クドが挫折しながらもなお、宇宙へのあこがれを持ち続けていることを指摘して、「お母さんみたいにならなくても良い、クドはクドらしく宇宙の夢を追い続ければ良いんだ」とさとした理樹の言葉は胸に沁みました。


また、クドとの会話が印象に残ったという点では、今回は恭介もですね。リトルバスターズのリーダーとして全員を相手に話すことはよくあっても、個別にヒロインと話すシーンは珍しかっただけに。彼の言葉に含まれる伏線については、残り数話でどこまで明かされるのか、それとも2期待ちでしょうか? ところで、恭介は女子からの人気が高い設定があるはずですが、リトバスの女子からはどう思われてるんでしょ。そりゃまあ、ゲーム的には理樹が主人公ですから、ヒロインが恭介を好きになったらまずいといえばまずいんでしょうけど。


さて、次回はどのような描かれ方になりますか。今作は基本理樹中心の視点ですが、地理的に離れてしまったので、当然クド視点が強くなるでしょうね。展開はもちろん、描写にも注目です。