「球場ラヴァーズ 私を野球につれてって 1」


球場ファンの視点から物語を紡ぎだす異色の野球マンガ、「球場ラヴァーズ」シリーズ。第1部の感想は以前記事にしたところですが、開幕に合わせて第2部「私を野球につれてって」の第1巻が発売されました。パチパチパチ(拍手)。


今回の主人公は、第1部の主人公である実央の球場バイト仲間、太田日南子嬢です。でもって、カバーはやっぱり赤い。真っ赤なのでした(笑)。第2部だからメイン球団が変わるかなとも思ったんですが(巨人とか)、ここはやはり作者が広島の熱烈ファンにつき譲れない線なのでありましょう。


例によって連載時のリアルタイムでプロ野球と同時進行するので、今巻だと2012年終盤からオフにかけてといった時期。となると、次巻はWBCもありますかねえ。


第1部がきっちりまとまった傑作だったことを踏まえて見るに、厳しく見れば不満もあります。それは「野球に詳しくない主人公の女の子が球場で男の子を探す」という基本設定が1部の繰り返しである点(もちろん、今後どういう展開になるかはわかりませんが)。あと、実央たち1部のキャラも普通に出ていて、それはそれで嬉しいのですが、その分日南子の印象が薄くなってしまっているかなと。まあでも、また彼女たちと一緒に日本プロ野球を追っていけるというのは楽しみなことです。