翠星のガルガンティア 第1話「漂流者」

これはすごい。開始から一気に引きこまれ、最後まで目が離せませんでした。興味深い設定に、良好というより濃厚な作画。まだあまり描かれてはいませんが、好感のもてそうなキャラクターたち。傑作の予感がしますよ。……まあ、僕の予感は外れ率も高いんですが。


時ははるかな未来(多分)。宇宙に大進出した人類は、敵性宇宙生命体ヒディアーズと激闘を繰り広げていたと。主人公のレドは優秀な兵士のようですね。長く軍人教育を受けてきたらしい動じない性格の持ち主ですが、冷血漢というわけではなく、救援を求めている仲間をできるだけ助けようとしたり、上司の犠牲を悲しんだりと、良識的な感性も持ち合わせていることが、短い時間の中で伝わってきます。


大戦力を投入した奇襲も敗れ、無念の帰還を果たそうとしたところでヒディアーズの攻撃を受け、レドは言葉も分からぬ未開の土地へ。そここそが、伝承にしか残っていない人類発祥の地・地球なのでした。アシモフ銀河帝国興亡史でも、地球は伝説上の惑星ってことになってましたっけねえ。もうこれだけでSFチックで燃える設定ですよ。カットによってお互いの言葉がわからなくなるという演出もグッド。


ヒロインのエイミーほか地球の面々については次回以降の注目として、今回印象的だったのはチェインバーですね。最初は堅物機械かと思いましたが、レドと長年付き合っているだけあって、なかなか相性ぴったりではないですか。見知らぬ土地でも星を観察して一発照合。言語も大気組成も調べてくれるとは頼もしいことです。彼(?)がいるだけでも、レドは孤独に陥ることはないのでしょう。


さて、地球にたどりつき、右も左も分からないレド君の明日やいかに? さっそく次回に期待大です。