STEINS;GATE 第17話「虚像歪曲のコンプレックス」

物語はいよいよ佳境。岡部は過去に送ったDメールを取り消すべく奔走します(今回はフェイリスに引っ張られて文字通り走りまわってました)。それにしても、自身ではまったく記憶がないはずなのに、岡部の話を認識・整頓してくれる紅莉栖の理解力は半端なものではありませんね。


前回は鈴羽との思い出を消し去り、今回はフェイリスの父親ごと世界線を変えてしまう。失うものの大きさときたら。岡部の決断も重いものでしたが、何よりフェイリスの表情が見ていて辛いです。


「パパは10年前に事故で死んでるの。それが真実」


彼女はこう言いますが、これは自分を無理に納得させようとするための言葉で、実際はどちらが真実というものでもないはずなんですよね。でも、彼女の記憶上、より「古い」方を正統と解釈した、ということなのかもしれません。いずれにせよ、悲しい選択でした。


サブヒロインとはいえ、ここのところ出番がさっぱりだったフェイリスでしたが、その分の借りを返すかのように、彼女の魅力が引き出された回であったと思います。実は原作でのフェイリス個別ルートの彼女も結構好きなので、できればそこまで見たかったんですが、さすがに構成上無理かあ……。ま、雷ネットバトルでの彼女のかっこ良さはまた原作で見直すとしましょう。