STEINS;GATE 第8話「夢幻のホメオスタシス」

「リーディングシュタイナー」こと、岡部が持つ、世界線を超えて記憶を継続できる能力。その真偽を確認すべく、Dメールの実験は進みます。ここらあたりから、視聴者もだんだんと混乱させられてきますね。物語は岡部の主観と共に進むので、世界線が移動したとき、今どういった状況で、仲間がどこまで覚えているのか分からないという不安感。さらに、紅莉栖が言うように過去を勝手に変えてしまうことへの罪悪感も出てくる感じです。


「実は僕、女の子になりたいんです」


衝撃的なような、もっともなようなルカの願い。あまり深刻には描かれていませんが、彼も16年間いろいろ悩むところがあったのだろうなあ、と思わせます。


「聞いたことがあるんです。赤ちゃんがお腹にいる間に(中略)野菜をいっぱい食べると女の子が産まれるって」


……いや、性別は受精したときに決まりますから。原作でも疑問に思ったところなんですが、これはあえてルカの間違いってことで作っているんですかね? 紅莉栖も動転していてそこまでは気が回らなかったと。


面白かったのは実験の意味合いが原作と少し異なっていたことです。原作では岡部も本気で性別を変えにいってますが、アニメでは「駄目だろうけど気が済むなら」という気休め感覚なんですね。ダルの言うとおり「性別を変えちゃうのはさすがにまずいんじゃね?」という視聴者意識に配慮してのアレンジかと推察するところです。


それにしても、ポケベルはもうルカ世代には通じない過去の遺物ですか。そうですか。まあ、僕もまともに使ったことはなかった気もしますが。