魔法少女まどか☆マギカ 第4話「奇跡も、魔法も、あるんだよ」

なにしろ前回があれでしたので、もはやOPの明るさも慰めにはならず、緊迫感をたたえながらの視聴です。


マミの死から一夜、ショックの冷めるわけがないまどかとさやか。願いでマミを救うために魔法少女になるのかな、とも思っていたのですが、あの死に様を見ては躊躇するのがむしろ当然ですかね。マミはいつまでも失踪扱いになるだろうと語るほむら。魔法少女の厳しい現実が痛感されるとともに、ほむらが真にまどかのことを思って忠告したことが伝わりました。夕暮れの都市の風景は、美しくもどこか悲しさと不吉さが漂います。


ただそれでも、上條君を助けたいと、さやかは魔法少女の道を選びます。自分で「嫌な子だ」なんて言っていましたが、他人のために命をかけることができる人間がどれだけいることでしょうか。十分すごいことだと思えます。別れたはずなのに都合よく登場するキュゥべえが相変わらず胡散臭いですが、考えてみれば彼(?)は人間ではないので、人間の価値観を勝手に当てはめて論じるべきではないのかもしれません。彼なりに人間の少女達に気を使っているのかも。……いやそれでも怪しいんですが。


なお、さやかの変身シーンは無し。普通なら魔法少女ものの華であるはずですが、こんな雰囲気で明るく変身なんかしてられなさそうです。


それにしても、やっぱりマミさんの再登場はないんですかね……。よしんばあったとしても無邪気なものにはなりえなさそうです。手を治すことすら軽々しく通してはならない、シビアな世界。「奇跡も、魔法も、あるんだよ」という一見明るいサブタイトルすら、その意味が重いです。今作の示す魔法少女の戦いがどこへ向かうのか。明るい未来を祈りつつ注目です。