ブラックロックシューター 第1話「あとどれだけ叫べばいいのだろう」

さて、遅れてきたノイタミナの新作、ブラック★ロックシューターです。一枚のイラストから始まったとか色々助走期間があったようですが、そのへんはOVA版も含めて未見。全くの初視聴でした。


まずはブラック★ロックシューターが派手に、かつ美しく舞うアバンから。音楽も迫力があって、つかみは万全ですね。さっそくこうしたファンタジーバトル系のお話が全開なのかな、と思わされましたが、そこからは黒衣マトと高梨ヨミの中学入学直後の出会いが描かれる、日常ドラマ的な展開となりました。純朴なマトと、影のあるメガネっ子のヨミのコンビに、まどかとほむらを連想した人も多いはず。


しかし、ヨミの家には、常軌を逸した独占欲を漂わせる少女が。あんな露骨な嫌がらせを受けて、なおかつ「帰れ帰れ」と連呼されては、「怖い」「不気味」と思うのも自然なことでしょう。マトはヨミ自体は全然嫌悪していないのは救いですが。


「誰かがね、あなたの代わりにその痛みを引き受けてくれる」


カウンセラー先生の言葉が意味深です。その「誰か」こそがブラック★ロックシューターということなのでしょうか? 先生は慰めるつもりで言ったのかも知れませんが、それって誰かに負担を負わせているってことで、むしろ申し訳なくなってしまう話ではあります。キリスト教で言うところの「イエスが人間の原罪を引き受けた」を思い出しました。


出だしは良い感じ。順当に楽しみです。