ハートキャッチプリキュア! 第49話「みんなの心をひとつに!私は最強のプリキュア!!」

ハートキャッチオーケストラをも受け止め、巨大化したデューン。地球を直接殴りつけるさまは恐ろしいというか、いくらなんでも行き過ぎっぽい強さ。と同時に、憎しみに支配されているさまは、哀れでもありました。そんなデューンに対抗すべく我らがプリキュアは力を合わせます。


ハートキャッチプリキュア! 無限シルエット!」


……最後に来てなにやら微妙な感のネーミングが。しかし、デューンを倒し、なおかつ破壊されまくった地球を救うには、無限というほどの力が確かに必要であったのかもしれません。ハートキャッチミラージュが登場したとき、「プリキュアの力を無限に引き出す」みたいな紹介があって、「いくらなんでも無限はないんじゃないの?」と思ったものでしたが、ここに繋がって来るとは思いませんでした。


予想しなかったといったら「プリキュア! こぶしパ〜ンチ」もですかね。つまり最後にしてようやく普通のパンチなわけですが、ここまで引っ張るネタだったとは(苦笑)。


無限シルエットとは、多分4人だけではなく、歴代プリキュアすべての愛と力が重なったものなのでしょう。「無限の愛」なんて境地はまだまだ4人には早いと思うので。でも、あの一瞬だけでもそれを感じ取れたのなら、今後の人生に大きな糧となるのではないでしょうか。デューンを見つめるその瞳は、理屈抜きで愛を感じさせてくれました。この辺は作画の功績でもありますね。


Bパートはゆっくりエピローグでした。毎日過去の栄光にひたっているえりかが面白い。まあ確かに、14歳で世界を救ってしまってはこれからの人生どうしよう、って感じになるかもしれません。燃え尽き症候群に注意です。最後まで冷静なえりさんはすごい。しかし、えりかのファッションデザイナーはともかく、つぼみの宇宙飛行士は驚きでした。どこまで本気なのやらですが。


クモジャキーっぽい人やコブラージャっぽい人も登場で一安心。あと、いつきの髪型だけでなく、3人の胸もちょっと成長してるように見えました。これは多分意図的な描写、だと思うんですけどねえ。まあ、違ってたら僕の注目点がおかしいということで(汗)。あと、できればエピローグでもも姉を見たかった。そこはちと残念。


ラスト、つぼみはプリキュアとして戦った1年間を「かけがえの無い大切な宝物」として振り返ります。仲間と出会い、成長し、未来を見つめた日々。派手な戦いもありましたが、根本的には少女たちの青春物語。それを忘れずに示してくれました。感動。


プリキュアシリーズを最初から最後まで見るのは初めてでしたが(そしてもしかしたら最後になるかもしれませんが)、本当に素晴らしい作品でした。スタッフの皆様、お疲れさまでした。



……そう言えば、結局プリキュアの正体がバレるとどうなるのか謎でしたねえ。よく隠し通したものです。