「魔法少女まどか☆マギカ オリジナル・サウンドトラック 2・3」

前回のサントラ1からちょっと間が開いてしまいましたが、BDの4巻と6巻についてくるサントラ2と3を購入しました。今度は新品です。……どうでも良いことではありますが、「完全生産限定版」って、なにがどう限定なんでしょうかね? 限定のはずなのに全然売り切れる気配がありませんが(いや、売り切れてたら困るので助かるのではありますが)。


それはともかく、ケースを開いてさっそく聴いたのがサントラ3の「Surgam identidem」。そう、ワルプルギスの夜との戦いのテーマです。ほむらの懸命の努力を示すかのような悲壮なメロディ。まさにRPGのラスボスバトルのごとき盛り上がりです。しかし、曲の終盤は相手の強大さの前に力尽きていくような悲しい流れに。もちろんこの部分も良いのですが、曲単体としては盛り上がったまま締めて欲しかった気もしましたね。まあ、そこは映像との調和も要求されるサントラですので、しょうがないですか。


同じくワルプルギスの夜のテーマとしては、曲名にも入っている「Nux Walpurgis」も続けて聴きたいところ。こちらはさらにワルプルギスの夜の強大さが強調され、ほむらのソウルジェムが絶望に染まっていくのでした。


なぜかこの両曲の間に、まどかの願いのテーマ「Sagitta luminis」が収録されています。翻訳は「光の矢」となるそうですが、サジタリウス=射手座とか、ルミナス=光とかは商品名などで見かけるので、ラテン語の中でも比較的分かりやすいかなあと。まどかの矢が歴代の魔法少女の希望を救っていく、温かく感動的な曲です。


サントラ2に話を移しますと、「Decretum」がさやかのテーマと呼ばれているそうで。さやかというと元気なイメージがありますが、ストーリー的には辛い定めを背負うことになります。その悲しさ、寂しさが現れた曲ですね。


さやかつながりで言うと、サントラ3の11番目というなぜか遅い場所に収録されているのが「Symposium magarum」。演奏しているオクタヴィアにふさわしく、弦楽器主体のクラシカルなメロディが印象的な曲です。ヴァイオリンのソロ部分は、ストーリーとの関連も連想させてグッと来るものがあります。


さて、これでまどかのサントラも無事揃いました。BDとの抱き合わせ商法については今さら繰り返して文句は言いません。買った価値はあると思いますので。ただ、劇場版のサントラは単体で出してもらえないものですかねえ。なんか望み薄っぽいですけど……。