ひぐらしのなく頃に解 第22話「祭囃し編 其の九「攻防」」

富竹さんいきなりやられてるし!


いや、前回あのラストの勢いでいったら、せまる相手をバッタバッタと投げ倒し、見事に逃げおおせるのかと思っていましたよ。でもそんな見せ場はすっかり赤坂に取られちゃいましたね……。とほほ。しかしまだこれから活躍の場があるはず(多分)なので、そのときを期待しましょう。


園崎家の地下牢に逃げ込んだ梨花たち。澪尽し編だとここに逃げ込む案が却下されてしまいますが、やっぱり話の流れ的にはこのほうが自然ですよね。祭囃し編における流れというよりも、作品全体の流れとして。綿流し編目明し編では悲劇と虐待の象徴だった場所が、今ではメンバーを受け入れる避難場所になるという構図が良いと思うのです。……もっとも、意外にも素早く破られることに。「祭りの日だから花火に合わせて」とはなかなかに上手い設定と展開でした。


詩音も澪尽し編よりこっちの方がかっこよいかと。初めからメンバーに加わっているという意味では澪尽し編の方が良いのですが、銃を手にしんがりとして残るその潔さ。詩音の良い面(怖い面も含みますが)が出ていました。久々登場の葛西さんも相変わらずの良い味わい。


梨花が覚悟を決めて山狗にとらわれ、もう絶体絶命かというところで赤坂が実に強力であっさりと助かったのはむしろ拍子抜けするほどでしたが、まずは良かったというところ。でも小比木が銃を持ち出さなかったのは不思議ではありました。