レ・ミゼラブル 少女コゼット 第52話「銀の燭台」

感無量の最終回。さようならジャン・ヴァルジャン。ああ、終わってしまったなあ……。ジャンがミリエル司教から託された「人を信じる心」「人のために尽くす心」は、コゼットやマリウスや、そして多くの若者に受け継がれていくのだと、感じさせてくれました。そしてこの作品を通して、21世紀の子ども達にも伝わってほしいと、心から願います。


おそらく世界名作劇場を最初から最後まで見るのは今作が最初で最後ではないかなと思います。全体的に作画・演出の切れがやや甘く、もうちょっと上のレベルを期待したいところもありました。タイトルが「少女コゼット」であるのに対して、やや彼女の活躍が薄いのも残念でした。結局子ども時代のコゼットが一番輝いていた感は否めません。


しかし、全体を通して見ればさすがの良作でした。ラスト、オリジナル展開で生き残ったジャヴェールの、ジャンへの手向けの言葉。そしてコゼット、マリウスの家族が花畑で幸せそうに笑う場面。素晴らしかったです。