レ・ミゼラブル 少女コゼット 第42話「マリウスからの手紙」

勝手にコゼット宛の手紙を読んじゃ駄目でしょうジャン・ヴァルジャン、と思っていたら次回予告に先に言われてしまいました。あの予告も始まったころはいろいろ言われましたが、今となってみるとすっかり馴染んでいるものです。あくまで物語を分かりやすく、時代的背景をも加えて解説してくれるので、実はかなり優秀な予告なのかもしれません。


さて、場所はパリのバリケード。熱しやすく冷めやすい市民の現実を突きつけられた学生達でした。理想を高く掲げながらもいちいち冷徹な描写がさすがの世界名作です。しぶしぶ別れていく仲間達。一方、自らバリケードに乗り込んだジャン。……国民軍の制服ってそんなにたくさん出回っているものなんでしょうか? 入隊していた人が辞めたらもらえるんですかね。政府軍は19世紀前半だというのにまるで戦車のような物々しい大砲を持ち出して砲撃。これではバリケードも役に立たずに大ピンチ。さらに、屋内ではジャンとジャヴェールの宿命の対峙が! 


まだ10話くらいあるはずなのに、もう2、3回で終わりそうな雰囲気というか勢いで緊迫感は増しています。ただ、これまでも何度か書いてきましたがコゼットが目立っていないというのが痛い。もっと「主人公」コゼットを活躍させて欲しいです。この際多少オリジナル展開にしようとも。ガヴローシュとコゼットは今回再開できると思ったんですけどね。残念。


話は戻りますが、アンジョルラスとジャヴェールとの会話が重いです。ジャンとジャヴェールは会話がなくても視線だけで火花が散っています。こうしてみるとジャヴェールの存在感は今作品に必須なんですねえ。