その11 憑落し編終了

PS2版の新規シナリオということであまり期待していませんでしたが、思ったよりも面白い編でした。盥回し編が「本編の面白さを削ぐ予告編」ならば、この憑落し編は「良く出来た二次創作」という風味ですかね。他の編に比べて文体や緊迫感等の違和感は多少あるのですが、充分に楽しめる出来であり、ラストに残った謎もうまく伏線となっているレベルだと思いました。


目明し編のあとにプレイすると、詩音が沙都子のことを心配しているというのがなかなか嬉しいです。まあ、その心配が歪んだ方向に向かうのは変わりないのでありますが……。


あと本文とは別に、そろそろ核心に迫ってきた感もあるTipsも楽しめるところです。