うた∽かた 第11話「別離の波動」

今回も前回同様、一時期ほどの鬱々状態ではないものの、分かったような分からないような話が続きます。選ばれた子はジンの試練を受けて何らかの選択を迫られるみたいですが、この辺の背景についてはもう最後まで見ないと分からないということなのでしょう。
一夏の家では引越し準備が始まり。以前出ていた「最後の夏」というのはこのことだったわけですね。割と普通の展開なのでむしろほっとしました。一夏のお父さんが同僚に言っていた「人間も土台がしっかりしていればたいていの事は大丈夫」というのは、きっとこの作品のテーマにかかっているのでしょう。思春期という激動の時代に、一夏や友人達がどのように自分を確立していくのかという点で。
海のジンの暴走はまた似たような展開かと思われましたが、ルールルールとうるさい沙耶を振り切り、身を挺して一夏を守った舞夏の姿は心打つものがありました。しかしこれによって、ルール違反の咎が舞夏に降りかかることになるのでしょうか。タイトルの「別離」というのは引越しのことだけでなく、舞夏との別れも示唆しているように取れます(……余談ですが、「波動」というのは文字通り波動だったんですね。以前の「散華」もそのまま華が舞ってましたし、結構ストレートです)。
全13話かと思っていましたが、予告タイトルから見るに次が最終回なのでしょうか。きれいなまとめ方を期待しています。TVでの予告ではなく、Net版予告の舞夏の明るさに見合うようなものを。