魔法少女リリカルなのはA’s 第3話「再会、そしてお引っ越しなの!」

前回までのテンションの高さからいったん息をつく第3話でした。まずはタイトル前のモノローグ。フェイトになってましたね。さすがに今回は「主人公の一人」になっただけあります。でももうちょっと声は高いほうが良いような。いまや作品の中でリリカルであるのはここだけという感もいたしますので(苦笑)、今後も詩的に決めていただきたいところです。
本編はいきなりジャジャンと時空管理局の本部が出現いたしました。なんだか、天地無用のギャラクシーポリスを思い出します。いよいよ魔法な雰囲気から遠ざかっていきますな。現地人のなのはが軽々しく歩いていて良いのかとか、みんな生物学的人種は一緒なのかとか、時空がずれてそうなのに時刻表示は意味あるのかとかいろいろ突っ込みどころがあって少々鼻白んでしまいますが、そこらへんは考えない方が吉なのでしょう。前作でアースラが出てきたときも戸惑ったものでしたが、乗り越えてしまえるものです。顧問官のグレアムさんがイギリス出身というのは驚きな設定ですが、「魔法少年ギル」みたいな裏物語があったりするのかもしれませんね。
一方、はやての家でそれなりにくつろぐヴォルケンリッターな方々。お風呂の場面ではやての足をさすっているシャマルの優しさが光ります。ベルカ式の魔法はかつてミッドチルダ式と人気を二分しつつもやがて廃れたそうで、ウインドウズとマックみたいなものか、というとマックファンの人に怒られてしまうかもしれませんが。対人近距離戦闘特化型ですか。なるほど。3人の変身、というよりも武器の変形と言った方が正確でしたが、やっぱりかっこいいですねえ。
なのはやフェイトはアリサ、すずかと対面。アースラ艦隊職員も海鳴市へ。そこは時空管理局ですから、住民票とかお金とかもどうにでもなるのでありましょう。しかしなのはの両親に挨拶するリンディ提督は、一体どこをどのような嘘八百でごまかしているのでしょうか。前作からの謎です。
最後は、自らパワーアップを願う魔法の杖という多分前代未聞なアピールのレイジングハートバルディッシュ。でももともと両者はミッドチルダ式にあわせて設計されているはずで、ベルカ式カートリッジシステムを簡単にくっつけられるのかという疑問は湧きますね。それになのはの戦闘は中遠距離戦重視なので相性が合うかどうか。まあもっとも、次回予告にも「ドライブ・イグニッション!」という決め言葉(?)がついたところを見ると、なんとかなるのでしょう。いよいよ新感覚魔法少女のノリが強まっていきます(苦笑)。