魔法少女リリカルなのはA’s 第4話「新たなる力、起動なの!」

前作の感想でも書いたのですが、変身がやたらハダカなのはこの作品の数少ない欠点の一つであるような気がいたします(もう一つは主人公達の年齢設定)。いやまあ、好きな人もいるんでしょうが、どうもやりすぎに思えてしまって。これさえなければ万人に勧められるのですけど……。しかししかし。そんなことは遠い脇にほっぽっといて言うと、カッコよかったですねえ。新変身シーンなんてわざわざ作らないでもお話的に支障無いような気もしたのですが(バトルの陰でだんだん省略されていく流れでしたし)、素晴らしく手間ひまかけて作りこまれているのが伝わってきました。しかも二人分! こういうところにスタッフの並々ならぬ力の入れようが現れていますね。キャラよりも杖の方が目立ちまくりというのも「らしい」です。
で、話は時間順に戻しまして。今回も色々と細かいシーンの連続で各キャラクターの状況や心情が上手く説明されていました。はやてと騎士達の日常、魔力の回復に努めるなのは、訓練を欠かさないフェイト、そしてアースラスタッフの面々。やや詰め込み気味にも見えますが、1クールしかないのでしょうがありません。はやての病状はどうも進行性のもののようですね。この辺もシリアスにお話に絡んでくるのか……。しかしシグナムはどういう設定で保護者やっているんでしょうか?
転校して無邪気に笑うフェイトが実によいです。戦闘服に身を包んで厳しい表情をしているときに比べると、一気に年相応に見えるようになりました。良かった良かった。「どうして日本語が上手いのか」はかなり厳しい質問だったような気もしないでもないですが、そこはそれ。友達がかえった後は、なのはと二人で戦いの話に。一応管理局所属のフェイトはともかく、なのははどういうスタンスで戦いに臨むのかと気になりましたが、「フェイトを助けるために」が主理由と言うことになるのでしょうか。微妙に弱い気もしますが、きっとこれから補填されていくのでしょう。
一方、必死に魔力を集めるヴォルケンリッター異世界で獣と戦うヴィータのところでは、かかる音楽も悲壮で盛り上がりました。やっぱり今回も音楽良いですねえ。サントラ出たら即買いますよ。最後の戦いではクロノ君も参戦で見せ場あり。果たしてこれからどうなりますか。
次回は「それは小さな願いなの(前編)」 アバンタイトルのモノローグに近い、切なそうなタイトルですね。もうすでに、後編が楽しみでもだえる自分が予想できます。