機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第40話「燃ゆる太陽に照らされて」


名瀬の兄貴〜!


話の流れからして、サブタイトルからしても名瀬の死は避けられない雰囲気はありましたが、それでも、なんとかしてくれるんじゃないかという一抹の希望もあって。それをことごとく踏み潰したイオクの非道さには怒りがおさまりません。


停戦の呼びかけを無視し、禁止兵器を使い、非戦闘員を殺傷し、最後の降伏までも拒絶したイオクの罪は重く、すでに地に落ちていた評価が地の底にまで沈んでいく勢いです。最初は憎めないキャラ路線かと思わせておいてこの展開。スタッフのキャラ造形も意地が悪いというか何といいますか。あと、部下も悪いですね。あれは忠誠心があるというよりも盲従ではないですか。きちっと意見をしないからつけあがってしまったのでしょう。


しかしここまでやると、さすがにラスタルも呆れて彼を見捨てるのではないかと思えてなりません。果たしてその行く末はどうなるのか。まあ安息の日々は待っていないことではありましょうが。


アミダと名瀬の最期。輝く太陽が女で、それにより咲く花が名瀬。一見名瀬を中心に女たちが集まっているようでいて、実は彼を彼たらしめていたのは女たちだった、ということですかねえ。アミダの矜持がかっこよいです。それだけに惜しい。嗚呼。


脚本、黒田洋介さんの名前には驚きとともに納得でした。胸を打つ重悲しい話を書かせると本当に上手い(まあそれ以外にも多彩に上手い人ですが)。毛色はだいぶ違いますが、印象的にはバトルアスリーテス大運動会ジェシーの回を連想しましたよ(こんな古いネタで分かる人がどれだけいるんだろう……)。