機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第24話「未来の報酬」

熱いなあ。熱いけど悲しい。エドモントンへの突入を果たすべく最後の、決死の戦いを繰り広げる鉄華団。仲間たちの犠牲を、命を受け継いで未来へつなぐ。それが本当に正しいことなのか。一時の高揚感で自らを粗末にしているだけではないのかという疑問も当然あります。ある種の全体主義なので、反対するメリビットさんはとても正しい。正しいのに、彼らの覚悟の前にそれ以上何も言えなくなってしまうというのがなんとも言えないシーンです。大義の前に犠牲は必要悪なのか? 重いテーマですよ。


それにしても、ギャラルホルンがここまで露骨に介入してくるとは。橋の隊長も言ってましたが、本来内政干渉はご法度のはず。前回みたいに人知れぬところでひっそり襲撃というのがせいぜいかと思っていたのですが、戦力を大量投入してきました。一応「テロ対策」とか名目はつけているんでしょうが、強引です。それだけ蒔苗の当選、火星の独立を恐れているということなんでしょうか。


そしてガエリオ、はまだしも、機体と一体化したアインの圧倒的な強さ。アジー、ラフタ、シノ……。最初に登場した時、まさかアインがこんな役回りになるとは思ってなかったなあ。可哀想ではあるけど、基本が逆恨みなのでそれほど同情できません。そもそももう話が通じなさそうなのがどうも。マクギリスとガエリオもいよいよ直接対峙で、行く末が気になるところです。


次回、最終回とは言ってなかったですが、一応最終回ですかね。いろいろ片付くとは思えないですし、これで終わってほしくないので、2期を期待していますが。とにかく、希望の持てる終わり方であってほしいものです。


余談ながら、蒔苗の部下の人が有能かつ、普通に忠誠心ありそうで評価アップでした。ピンチでも落ち着いた振る舞いは政治家としての基本ですやねえ。