それでも心躍るプロ野球開幕

日本プロ野球のこの半年は、いつもどおりのオフかと思いきや、激震の日々となってしまいました。巨人3選手に端を発した野球賭博問題は燃え広がり、福田、笠原、松本竜の3選手は無期失格。間を置いて高木京介まで賭博が発覚し、こちらも1年失格(高木だけ期間が短いのは納得しがたいですが、それはともかく)。さらに、円陣やらノックやらでの金銭授受までずるずると話題は広がり、従来は当然視されていた各種罰金まで公表することになる始末。NPB側はここらで話を幕引きにしたいようですが、果たして世間に対して十分な説明ができたのか、このダメージに対して有効な打開策を提示できたのかというとはなはだ疑問です。ただでさえ怪しくなってきている野球人気に、今後ボディブローのように効いてきそうな不祥事と言えるでしょう。気分が重い。


……が、しかしです。それでも、この日が来ると野球ファンはワクワクしてしまうのです。開幕戦。嫌なことがあっても、むしろあったからこそ、この日の躍動を楽しみにしていたのかもしれません。何でも西武ドームは3戦目までほとんどチケット売り切れだそうで。いったいどうしたのか。野球ファンの性というものですかねえ。


ということで、記念の開幕戦は


埼玉西武ライオンズ 5-4 オリックスバファローズ


昨年に引き続きオリックスに勝利! しかも劇的な逆転サヨナラ勝ちを決めました。本当ならば、雄星にはもうちょっとピシっとバシッと無双ピッチングをしてもらいたかったのですが、まあ踏ん張ったので良しとしましょう。それに、雄星は例年スタートはあまり良くなくて、数試合目から乗ってくるところがあるので、そこに期待。


あと、今年のメヒアはやりますね。3番メヒアという打順には当初違和感がありましたが、これはひょっとするとシーズンをも左右する大当たりの采配となるかもしれません。考えてみれば3番打者最強論というのもありますし、普通に見て浅村よりもメヒアのほうがパワーがある打者です。それならば多く打順を回したほうが合理的というもの。田辺監督の考案か、新任の橋上コーチの発案か分かりませんが、今年は采配面も含めて、十分期待感の持てる戦力と見ますよ。