機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第16話「フミタン・アドモス」

ああフミタンよ、君を泣く。まだこんなところで終わるべき人ではないのに……。


サブタイが人名というところからして、のっけから悲しい結末が見え隠れしていたのではありますが、それでも誰かがなんとかしてくれるのではないかと、クーデリアとフミタンと鉄華団の楽しい道中が最後まで見られるものと一縷の望みをつないでいたのですが、それも空しかったようです。


振り返られる過去の日々。純情で真っ直ぐなクーデリアの瞳が、当初、フミタンには煩わしく見えた。しかし、成長しても失われないその輝きに、やがて自分の希望を重ねるようになっていたんですねえ。かつて読んだあの本の少女のように。


彼女のバックに何があったかは詳しく語られませんでしたが、貧民街の少女をかつての自分のようだと感じたフミタン。色々と縛られていたのでしょう。辛い人生だ……。まだ死亡確認してないので万一という可能性もなくはないですが、それをやっちゃっても駄目な気もしますしねえ。せめて鉄華団での短い日々が、彼女にとって幸せなものであったことを願います。


フミタンとの別れ、そして、クーデリアの腕の中で「革命の乙女」を信じて逝った女性デモ員。いよいよ重い運命がクーデリアの背中にのしかかっていきそうですね。次回タイトルからしても、彼女はその重みを受け止める決意をするのでしょうが、気を張り過ぎて潰れないで欲しい。早くもそう願うところです。