うたわれるもの 偽りの仮面 第15話「仮面」

圧倒的な力でウズールッシャに逆襲を仕掛けるヤマトの面々。ことに八柱将の力は圧倒的で、彼らのみで相手を制圧できるのではないかと思わせるほど。まあ、原作がゲームなので、ということもありますが、これだけ強いと反則だよなあ、と思わされます。ウズールッシャの兵も「理不尽」だと言ってましたしね。


そして、人間型でも強い彼らでしたが、ここでさらに、今作の要となるであろう重要な事実が! なんと、仮面をつけている人物はアクルトゥルカとして変身できるとは!? あれ、これ炎とかバンバン使っている分、ウイツァルネミテア様より強いんじゃないの、と思ってしまいます。いやまあ、話の根本設定的にはウイツァルネミテアの方が強いとは思うのですが。あくまで「偽りの仮面」ということなのか?


ともあれ、巨大化したヴライは街を焼き払い、民間人に多大な犠牲を出しつつもヤマトは勝利するのでした。


いやあ、これまでもじわじわ感じていましたが、作品の舞台となってきたヤマトの繁栄の影に見せる冷酷さと言いますかね。少なくとも良いばかりの国ではないなということが徐々に表に出てきました。そりゃ防衛戦争なので甘いことは言っていられないという説明もできましょうが、ついこの前まで自国の主要な町であった場所を破壊してどうするのかと。僕が町民だったら反乱したくなりますが、力で押さえつけられるのが目に見えている悲しさ。あの帝、一見好々爺のようで、実は軍事抑圧体制っぽいですね。


大勢の死にショックを受けるハク。果たして彼はこれからどういう道を選ぶのでしょうか。


……ところで、戦が終わったあとでいまさらですが、ルルティエとアトウィに対する指揮命令系統がちょっと謎です。部下も護衛兵もつけずに行き当たりばったりで行動していて良いのでしょうか? ハクやクオンは勝手参加の義勇軍なのでそれでも良いでしょうが、ルルティエ、アトウィは正式な命令があっての従軍なはず。それも一応姫様の立場です。それにしては扱いが簡単にすぎるような。まあ、そんなことを言い出しては描写が面倒になるので省いたんだろうなあとは思いつつ、もうちょい何とかならなかったかと感じてしまいました。