響け!ユーフォニアム 第10話「まっすぐトランペット」

コンクールも迫ってきた時期だというのに、オーディションの波紋がくすぶる北宇治高校吹奏楽部でした。


まず描かれたのは、以前も一瞬出ていた久美子の中学時代の回想。中1であんな事言われたらそりゃ身がすくむしかないですよねえ。ひどい先輩です。トラウマになって吹奏楽をやめてもしょうがないレベル。久美子が今までの環境とは離れた高校を選んだのも、これが一因なのでしょうか……。


そして高校での今回は、夏紀が久美子を呼び出すのでした。夏紀の表情から、全然悪意がないことは最初から分かるのですが、過去の記憶に怯える久美子はビクビク。しかし、夏紀はそんな久美子を逆に気遣い、楽譜にエールを書き込むのでした。うう、ええ話や……。夏紀先輩にはまた来年頑張ってもらいましょう。


さてしかし、トランペットのソロの方は収まらず。香織本人よりもリボンの子こと吉川優子のほうがエキサイトしてしまいました。良かれと思って言っているのでしょうが、これむしろ、香織のほうが辛いでしょうに。


教室を出て行った麗奈。僕も久美子同様に、麗奈が落ち込んでいるのかと思いきや、むしろ見せたのが怒りであったのがまた、「らしい」ところでしょうか。こういう反応の仕方が、普通の美少女アニメキャラとはひと味違います。


すったもんだの結果、再オーディションが決定したわけですが、サブタイの「まっすぐトランペット」。まっすぐなのは麗奈の強さか、香織の熱意か。普通に考えれば結局麗奈が勝つことに成るのでしょうが、どう見せるか、はたまた聴かせるか。楽しみです。一度決まったことをひっくり返すのは麗奈にとっては不公平ですが、この空気ではいたし方なしということですかね。どうせ負けないという自信もあるのでしょうし、何しろ「ラブ」な滝先生の言うことですから。


「ライクじゃないよ、ラブのほうね」


を受けた久美子の「はいっ?」という表情が今回のベストショットでした。