Fate/stay night [Unlimited Blade Works] 第19話「理想の末路」

ついにアーチャーの真名が明らかになるという、ひとつの区切り的回。まあ、ここまで来る間に初見の人でもたいていは分かっていたことでありましょうが、僕が原作で気づいたのは結構直前だった記憶があります。まあこういうのは騙されている方が楽しいとも言えますしね。もっとも、アニメは原作よりもさらに分かりやすくなっていましたが。


全体的には説明会で、とにかくアーチャーがくどいくらいに説明してくれる上に、神父も例によって長々と話してくるので、動きは少なかったですね。バトルは次回に期待ということで。ただ、アバンの士郎の契約シーンは驚きましたよ。いきなり何が始まったのかと。あれが「アーチャー」となる始点であったとは。いやあ、面白いオリジナルシーンを入れてくれます。しかし、思ったよりも士郎が若い時点での契約であったことに驚きでした。この点をはっきりさせちゃったのは賛否両論かも。


理想を追った末に後悔に彩られたアーチャーの末路。どうも、こうしてみると切嗣からアーチャーに受け継がれた「多数を救けるために少数を排除する」という正義のロジックそのものに無理がありそうです。そうではなく、なんとかして説得し、win-winの関係を構築しなければならないのでしょうなあ。口で言うのは簡単ですが。というか、守護者がそんなに多忙に世界のバランス調整をしているのなら、どうして世界大戦とか起きてるんですかね。サラエボの皇太子暗殺とかヒトラーの台頭とか、そういうのは防いでくれなかったんですか……。


ところで、非常にいまさらな疑問でありますが、凛は令呪を使ってセイバーを呼べば良かったんじゃないでしょうか? 令呪が使えなくなるような特殊な封印とかにも見えませんでしたし(ただの縄ですし)。……あ、そうか、これも凛のうっかりなのか。それなら納得。


あと、セイバーの過去映像が少々。よく考えて見れば、士郎はここまでセイバーの正体を知りませんし、少なくとも今アニメを見ているだけの視聴者にもあの回想だけでは分かりづらかったりするかもですね。まあ、今作は凛ルートなのでしょうがない。