魔法少女リリカルなのはViVid 第1話「セイクリッド・ハート」

さて、ViVidです。まあ、そのうちアニメ化されるんじゃないか、と思ってはいたものの、こうして実際に動くヴィヴィオを見るとなかなか感慨深いものがありますね。いやま、厳密にはヴィヴィオはStrikersから出てましたが、そこはそれ。なのはシリーズのファンとしてはチェックせざるを得ないってものですよ。


もっとも、なのはのファンと言っても、全盛期であったのがA'sと考えると、A'sの放送が2005年でしたから、あれから10年経つわけです。10年! う〜ん、時の流れが重い。10年過ぎてもなのはシリーズを見ている平和に感謝すべきでしょうかねえ。


原作は概ね既読ですが、評価としては「まあまあ」といったところ。「すごく面白い」とまでは言えない感じです。一因としては過去のシリーズで増えすぎたキャラが総出演するので収拾がつかなくなってきてる(新キャラも多いし)ことも挙げられるでしょう。なので、個人的には「ViVidをアニメ化するならもう一度スピンオフして、キャラを整理すべき」と考えていました。とはいえ、やっぱりそれも現実には難しいのでしょう。基本的には原作通りでいくようですね。


とまあ、前段でごちゃごちゃ書き過ぎちゃいましたが、アニメいきましょう。高町ヴィヴィオミッドチルダに住む初等科4年生の10歳。なぜ異世界なのに地球と文明がこんなにそっくりなのかとか、深く考えてはいけません。公務員のなのはママと、フェイトママの愛情によりすくすく育ち、勉強も得意、格闘技にも励む元気な主人公です。もうタイトルは「魔法格闘少女ヴィヴィオ」で良いですね。インテリジェントデバイスの相棒、クリスを得て、また一層「リリカルマジカル頑張ります!」


いやあ、何でしょうねこの感覚は。懐かしいといえば良いのか。「作画がひどい」という評判も聞いて少々心配していましたが、たしかに良くはないものの、なのはならこんなくらい、と納得できる程度ではありましたし(とはいえ、それなりに人気が期待できるシリーズ作品のクオリティが、一向に向上しないのかは不思議ではあります)。


なにより、なのはやフェイトやヴィヴィオが、ちゃんと彼女たちだった、そんな感触があるのです。年月が経ち、制作会社やスタッフが変わっても、この点を押さえておいてくれるのなら、見ていけるかなと感じられました。課題のキャラの多さも、色や声がつくことで多少補えてますしね。OPの動きのキレの無さを見ていると、製作状況が不安なことも事実ですが、頑張ってもらいたいものです。