アイドルマスター シンデレラガールズ 第11話「Can you hear my voice from the heart?」

プロジェクトの中で最後に残った2人組、みくと李衣菜のユニット始動エピソード。ネコミミかわいい路線で売り出したいみくと、本人がどこまで理解しているか怪しい「ロック」好きな李衣菜。この2人の思った以上の息の合わなさが見どころの回でありました。


みくはあれで基本的に真面目なタイプで、李衣菜は享楽的、とまでは言わないものの、結構適当なところがありそう。アメのプロモーションからして意見が分かれる彼女たちでした。それでも、


「余ってる2人だから適当にくっつけようってこと?」


との問いにはきっぱりと首をふるプロデューサー。あくまで相性を考えてのユニットであることを説明するのでした。ここはプロデューサーの成長を感じる場面でもありましたね。以前だったら「いえ、そういうわけでは」とかなんとかだけ言ってだんまりになってしまっていたかもしれません。ちゃんと理解を得るべく話すようになっています。


その後、いっそ2人で一緒に暮らそうというすごい発想で、李衣菜が346プロダクションの女子寮にやってきました。あんな立派な寮があるとは、どんだけ大手なんだよというところ。みくの部屋もなかなか小奇麗でしたね。目玉焼きがソースか醤油かという、新婚夫婦のようなやりとりをしつつ、少しずつ互いの理解を深めていく2人。とはいえ、それで急に相性が改善されるわけもなく、「カレイの煮付け」のシーンはちょっと胸が痛かったですねえ。女子校生のレシピとしてはなかなかロックですが、まさかネコミミのみくが魚苦手とは予想外。ただ、それも李衣菜がみくのことを想ってしたこと。それが伝わっただけでも前進だったんでしょう。


このままではフェスに出られないと、作詞を急ピッチで進めますが、ここでも路線の違いが明らかに。みくは李衣菜の歌詞に不満気でしたが、ここはどう考えてもみくのほうがひどいというか。「にゃーにゃーごろごろにゃん」って、そりゃ「なにこれ」ッて言われますわ。少なくとも最後に流れた「OωOver!!」のメロディには合わなさそうだなあ……。


このシーン、それぞれ学校での姿もちらっと描写されました。メガネをかけて落ち着いた雰囲気のみくの姿が興味深いところでしたね。李衣菜の学校は、346寮からでも問題なく通える距離なのかな?


そして本番当日。かなり急な仕上げにプロデューサーも不安げ。最初はお客さんのノリも悪くてバッドエンドを心配してしまいましたが、そこはロックでネコミミな彼女たちの底力。「気が合わないのも持ち味」と割りきったエネルギーを見せて、「アスタリスク」のデビューは大成功のうちに終わるのでした。いやあ、これまでの今作の中でも、かなり上位に入るエピソードだったのではないでしょうか。今後の結構ぶつかりそうな気はしつつも、2人のこれからの活躍に期待ですね。