ユリ熊嵐 第10話「ともだちの扉」

ともだちの扉は断絶の壁を超えて人の世界とクマの世界を行き来する抜け道でした。なぜそんなものが学校の花壇の裏にあるのかはさておき、かつて紅羽はそこを通り抜けて銀子と出会い、その後、澪愛は銀子をクマの世界へと送り返したのでした。ふむふむ。だから危ないクマの戦場を、ふらふらと紅羽が歩いていたのですね。


一方、これまでどこをどうしていたのか潜んでいたるるは、澪愛の形見のペンダントを紅羽に届けに行くのでした。ここでお風呂シーンが来るかあ。これまで、ちょっと距離が遠かった紅羽とるるが少し近づきましたね。


銀子が純花に嫉妬して見殺しにしたように、るるも紅羽に嫉妬してしまったと。切ない告白ではありますが、その結果が結構きついのでなんとも。というか、銀子が生死不明の行方不明なんですが、そのことについてるるがどう理解しているのか、そこを聞きたいです。


「もう一度銀子と友達になってくれる?」


なんて言っていることから、銀子が生きていることはなぜか確信しているみたいですが……。ヘタしたらそのまま殺されていたので、どうなのかと。ああ、でもるるはみるん王子も殺クマ未遂してましたし、ああ見えて結構冷酷非情という線もありますか。人の常識をクマに当てはめてはならないのか……。


「裁判所で彼らにユリ承認されればクマは女の子になれる」


そうだったのか〜。最近「ユリ、しょーにーん!」を聞いていないのでちょっと寂しいです。あの裁判官たちは断絶の壁の意思みたいなものであったと。うん、説明しているようで全然説明になっていないところが素晴らしい。


さてしかし、るるはここで「銀子が人間になるために紅羽の記憶から消えた」という推論を披露していますが、これだと時系列的におかしくないですかねえ。回想シーンによると、澪愛の置き手紙を読んだ時点で紅羽の記憶は消えてたわけですし。はて、まだ真相は別にあるのかな?


「るるは紅ちんの友達になれたかな?」


で、てっきり「なれたよ」と紅羽が答えるだろうと感動しかけていたのに、


「いいえ あなたは私の友達じゃない」


と答えてしまう紅羽がすごい。でも、それは本心ではないんですねえ。もうこんな世界に来てほしくないという紅羽の優しさが感じられました。


さて、残り2話かな? ここからどうまとめてくれるんでしょうか。