SHIROBAKO 第19話「釣れますか?」 感想前編

戻ってきた矢野エリカの活躍。そしてあおいが触れた、先輩たちのかつてのアニメ制作風景。まさかのアンデス・チャッキーOP締めは、あたたかく、感動的でした。


ということで、まずは復帰の矢野さん。お父さんの具合が持ち直したようで何よりでした。最悪亡くなって、お葬式が終わってからの復帰なんて状況を考えちゃってましたが、やはりそんな暗い流れは本作には似合わないですよね。


夜の屋上でチョコバー(?)を食べながら話すあおいと矢野との構図は、明らかに3話を下敷きにしていますが、後輩たちの前ではかっこよくしていたあおいが、すぐさま愚痴と泣き言になるのも面白いところで、それだけ先輩を頼りにしているということなんでしょうね。で、そこへ矢野からのアドバイスは、「一旦帰って休む」こと。うん、寝るのは大事ですよね、寝るのは。アニメ業界、と言うかムサニみたいな会社には憧れるところもありますが、自分は多分寝不足ですぐにダウンします。興津さんみたいにノー残業主義を貫ければまだしもねえ。


矢野からのおみやげはアロマキャンドルでした。このへんがまた、実に女性から女性の同僚へのおみやげ感が出てます。今回は出番もここだけなミムジーとロロがいつものごとく議論している間に、あおいの意識は闇に落ちていくのでした。


ここからは矢野さんの見せ場。まずはスタジオタイタニックのヘルプに入り、強引なまでに仕切っていきます。さらに、「ヒゲ仙人」こと演出家の池谷ひろしを発見し、これまた強引にムサニに引っ張ってくる。彼女もまだ年若いでしょうに、ここまで自信を持って突き進んでいけるというのは、やっぱり才能でしょうかねえ。


また同時に、今回は彼女の笑顔がいつも以上に素敵に感じられた回でもありました。特に「200gじゃ分かりませんよ」と監督に向かって言っているシーン。


考えて見れば、これまでも矢野の出番はたくさんありましたが、それはあくまであおいから見た、隣の先輩としての矢野だったわけなんですよね。今回は、あおい視点から離れて、矢野が個人として動いているシーンが主流なので、新鮮に感じられます。実は平岡と知り合いだったという車中のシーンも印象的でした。さて、どういう関係だったんでしょうかねえ?


というところで、感想が長くなったので明日に続く(予定)。SHIROBAKOは面白くてたくさん語りたくなってしまうなあ。