艦隊これくしょん -艦これ- 第3話「W島攻略作戦!」

2話まで見たところでの感想は「良くも悪くも美少女たちがキャッキャウフフなベタなアニメ」でした。もちろん、ただの美少女ではなく艦娘という立場で敵と戦うという特殊な設定はありましたが、全体的な雰囲気としてはシリアスというよりは、ある種のスポーツものみたいな日常的なほのぼのさでした。


今回前半もその流れは踏襲していたのですが、ラストは大きく流れを変えます。如月の死亡、いや、沈没ですか。人類の命運を背負った戦闘をしつつもまったく犠牲がないというのも不自然ですから、今作で死者が出るかどうか、というのは実は注目していた一つのポイントではあったのですが、それでも結構思い切ってきたなという印象です。もっとも、キャラが多すぎて肝心の如月がまだほとんど覚えられていない状態だったのは不憫ではありましたが。


こうなると今後の展開がかなりシリアス方面によるのか、さらなる犠牲者が重なっていくのかという点も気になるところですが、それ以前の問題として、どうも「提督の実質不在」というのが痛い演出のように感じられてきますね。今回は明らかに作戦の失敗で如月が沈んだわけで、責任とってもらわないといけない立場だと思うのですが、顔も声も出ないのでは恨みもぶつけられない中途半端感が残ります。


ついでに苦言を呈すると、今のところ鎮守府と戦場海域ばかりでそれ以外の世界の様子が分からないなと。そもそも舞台は日本なのか?(地図はだいぶ違ってましたが) 西暦何年頃の設定なのか? 人類はどれくらいの状況なのか。そういうところをもうちょっと説明してくれると戦いの意義も分かってこようというものなのですけどねえ。というか、なんで艦娘じゃないと深海棲艦と戦えないのでしょう。普通に軍艦や飛行機で戦っても結構いけそうじゃないですか?