暁のヨナ 第15話「新たな地へ」

原作読んでるということもあって特に感想を書くことなく来たヨナですが、継続しておりますよ。白龍、青龍を仲間につけて、順調にイケメンパーティー拡充しているヨナ。さて、次は緑龍、黄龍だというところで、驚きのOP変更でした。これまでの器楽曲も雰囲気が出ていて好きだったのですが、歌がつくとは思いませんでした。まあこれはこれで。話数としては半分をちょっと超えたところですが、「折り返し地点」という印象がつきますね。


今回、ヨナが亡き父王・イルの悪評を聞いて衝撃を受ける前半と、王となったスウォンが地の部族を訪れる後半とでくっきり話が別れていましたが、どちらも面白い。ヨナにとってやさしい父親だったイルは、実は民に恨まれていたと。ユンのみならず、世情に疎そうなキジャにすらそう思われていたとは重症です。彼が武器を嫌い、戦を避けようとした事自体はある意味勇気のいることであったことでしょうが、国を弱くしただけではやはり王としては厳しいかなあ……。ただ、それでもヨナは父のことを愛しているし、ハクも単に愚かな王というわけではなかったと認めている。単純に「実はイルは悪王だったのだ!」で話を終わらせず、こういう多面な評価を見せてくれるのがやはり丁寧です。


スウォンのエピソードも、Aパートと裏表のような部分がありましたね。そもそもスウォンが王位簒奪を決行したのも、重臣たちが内心疑いながらも一応はスウォンに従っているのも、上記のようなイル王への不満あってのことというのが分かります。それにしても、グンテ将軍は良い味出してますな。


まだまだスウォンの見せる表情は世間知らずのお坊ちゃんモードですが、さすがに侮られっぱなしだと王業に差し支えますから、次回は本領を発揮してくれるはず。なんとなくスウォンも応援したくなってくるのが不思議というか、やっぱり上手い物語だと思うのです。


放映当初は少々不安もあったのですが、中盤からはすっかり安定。安心して見ていられます。この調子だと四龍集めたあたりで終了になっちゃいそうですが、もうそれはしょうがないとして。緑龍編は面白かった記憶なので、アニメでも期待。