ソードアート・オンラインⅡ 第24話「マザーズ・ロザリオ」

最終回。何を語っても余計になりそうな、それでも、何かを語らずにはいられない。そんな思いを残すエピソードでした。


OPをカットして語られる前回以後の出来事。ユウキ達スリーピングナイツと、キリト達メンバー、さらに、ALOの有力者が交流を深めていました。さらに、どういう流れかデュエルトーナメントでユウキとキリトが決戦! タイムアップもあってかろうじてながらユウキが連勝という結果になった模様です。これで一層「絶剣」ユウキの名前が知れ渡ったのでしょうね。最後まで対人戦は無敵だったなあ。


しかし、そんな穏やかで楽しい日々にも唐突に、別れの時は訪れます。最期は外の世界でという倉橋医師の常識的な意見に反し、仮想世界での再開を望むアスナとユウキ。一つには自分の技を継承したいということももちろんですが、ユウキにとっては、仮想世界のアバターのほうがずっとアスナとの付き合いが長いわけで、自然に思えたのかもしれません。それにしても、マザーズロザリオが技名であったとは。


なんのために生きているのかと自問自答し、苦しい戦いを続けてきたユウキですが、それでも最期は「ボク、頑張って生きた。ここで、生きたよ」と、ひとつの実感を得て、逝くことが出来ました。それを幸せだった、なんて軽々しくは言えませんが、それでもせめて良かったと、そう思います。


そして、ユウキの思いはアスナの心に。


「私は、最近思うんです。命は心を運び、伝えるものだって」


ユウキの、人と触れ合おうとする強さを伝えていきたいというアスナ。その強さは「勇気」と言い換えることもできるでしょう。結城明日奈紺野木綿季。作者が最初アスナの名字を考えた時にどこまで考えていたかは不明ですが、木綿季の名前をつけた時には、明らかに2人の「勇気」につなげる意図があったはずです。OP曲も「courage」ですしね。自分も2人のような勇気を持たなければと思わせるとともに、ユウキの心がアスナの中で強く生き続け、広がっていくことを確信できるラストでありましたよ。


さて、SAO2期もこれで終了。シノンの魅力とデスガンの不気味さが印象的だったGGO編、骨休み的な、純粋にゲーム模様を楽しめたキャリバー編、そして、アスナのキャラが深まり、悲しくも感動的だったマザーズロザリオ編。それぞれ個性的で期待以上に面白かったです。「魔法科高校の劣等生」にはついていけませんでしたが、こちらはやっぱり良いなあと。まあ、そもそも比較するものでもないかもしれませんが。


そのうち3期も期待してます。