SHIROBAKO 第11話「原画売りの少女」

いやあ、今回も面白いなあ、と毎回そればっかり言ってるSHIROBAKOです。


いよいよ佳境に入ったえくそだす!最終話の制作。社内の原画は次々と決まっていきますが、それでも残るは30カット。それも馬が走る場面等、重いものばかり。あおいは原画マンを探すべく奔走するのでした。原画売りというよりは原画のお仕事売りですね。とはいえ、どこも忙しいシーズンなのでしょう。お断りの連続。終いには大手他社「ビープロダクション」や「サンアップ」の情景を幻視する有り様になってしまいました。モザイクはかかってますが、こんなの放映して大丈夫なのかと心配になってしまいますね。


これだけでも飛ばしている今回ですが、さらにラストには「新世代アバンギャルドン」の監督「カンノミツアキ」まで名前が登場。おいおい、ほんとうに大丈夫なんでしょうか。というか、これ、事前に「本人」に許可取ってるんでしょうか? 気になるところです。


さて、今回はあおいの原画探しと並行して、ムサニの新人面接、そしてあおい自身の過去の面接風景が描かれました。卒業してから2年間がちょっと謎だったあおいですが、短大で経済を学んでいたことが判明。アニメの専門学校にでも行ってたのかなと想像してたんですが、高卒の時点ではそこまで踏み切れず、とりあえずつぶしのきく学科を選んだと。これもまた現実的な話ではあります。


色々とアニメ会社を受けても落ちてしまって、落ち込んで、ムサニの面接でもあわてて失敗してしまって、ああ、なんか見ていると自分の面接時も思い出すようで心が痛いような懐かしいような。そんな視聴者は多いことでしょう。ついでに言うと、絵麻はこの時もうムサニに入って2年経ち、原画になってた頃ということですね。もちろん絵麻に採用権限はまったく無いでしょうが、友人として一言推薦くらいはしたかも、と想像いたします。


今回の脚本は横手さん。どうもここまでを見ていると、横手さんだとムサニ内部のキャラが光り、吉田さんだと5人娘の友情がメインになるという感じですね。これはやはり意図的に割り振っているのかな。どちらも良いのですが、横手脚本だと山田さんや円さんら脇役の存在感が出るのが好きです。