Fate/stay night [Unlimited Blade Works] 第9話「二人の距離」

ライダー脱落後の一幕。キャスターのマスターを探すべく、あらためて協力して行動する士郎と凛が描かれました。前回ラストの「死体は見慣れている」から何かしら話が展開するのかと思いきや、全然そんなことはありませんでしたね。まあ、カットされているだけで、説明したのかもしれません。視聴者はもう知っていることですから、説明し直すことはないという判断かな。


翌日も学校はありました。普通あれだけの事件があって、大勢の生徒が入院なら数日は閉鎖だろうと思いますが、穂群原学園はどんだけ授業熱心なんですかと。ともあれ、一成が怪しいとにらんだ凛により、士郎が一成をひんむいて令呪の有無を確認することにあいなったのでした。うん、さすがにこの方法は凛は取れまい。しかしこのアイデアをぱっと思いつくあたり、士郎は以前凛にいわれたとおり、頭は悪く無いですよね。


その後、桜の家の近くで凛を発見した士郎でしたが、「謎」の金髪から隠れるべく、凛に塀の隙間に押し込まれてしまいます。今回のサブタイトルは「二人の距離」ということでしたが、まさに密着状態になった状況でした。今回はここにかぎらず、凛の方から士郎に近づく場面が多かったですね。それだけ凛が士郎に気を許しているということでしょう。ただ、異性としての意識は凛の方には無さそうで、士郎ばかり照れている描写。まだまだ凛にとって士郎は「信頼できる相棒」であり、それ以上では無さそうです。


あと、今回は昼だったので間桐家の様子が結構わかりました。家の前はちょっとした崖になっていて、向かいの家は無さそうです。あんな家の向かいとか、とっても嫌な空気になりそうですし、下手すると魔術実験に巻き込まれそうなので、幸いでした。まあ、間桐は昔からの名家でお金もあるでしょうから、広々とした良い土地を確保したのでしょう。


今回のラストは衛宮家。士郎の幼いころと一緒に、切嗣のことも語る藤ねえでしたが、セイバーはそれを聞いて何を思うのか。そもそもアニメだと、セイバーの前のマスターが切嗣であったということも、切嗣が士郎の義理の父親であったということも、全然説明されてないんですが、そのへんは想像で補えってことなんでしょうかね(原作のUBWルート自体そうでしたっけ?)。ZEROとのつながりを匂わせつつ、完全には明らかにしないのは「抑制の取れた描写」とも言える反面、ちょっともったいないような気もします。まあバランスが難しいところなんでしょうけどね。