SHIROBAKO 第7話「ネコでリテイク」

今回は視点はあおいのままながらも、実質絵麻に焦点があたった回となりました。迫る期限の中、猫の作画に苦しむ絵麻。そんな中で急いであげた4カットが、瀬川に総ボツとされてしまいます。真面目な彼女だけに、落ち込みだすと止まらず、悩んでいく様子がリアルでした。


限られた時間で、常に一定水準以上の絵を仕上げなければならないアニメーターの苦労と大変さがあらためて忍ばれます。大ベテランの杉江さんからのアドバイスも、今の絵麻にはちょっと逆効果になってしまったか。技術を上げるには早くたくさん描くこと、たくさん描くには技術を上げること。鶏と卵の輪をどこかで突破しなければ、消えていく世界なのでしょう。


「怖い……」


と絵麻はもらしますが、多分彼女は、これまで順調にアニメ会社に入って、動画から原画に移って、順調だったのでしょうね。それが初めて感じた仕事の恐怖、プロとしての恐怖だったのではないでしょうか。でも、これを感じられるということは逆に素質があるということなのかもしれません。


屋上で精一杯絵麻を励まそうとするあおい。あおいの言い方は決して間違ってなかったと思いますし、それこそ太郎だったらもっと惨事になっていたのではないかと思いますが、絵麻にはなかなか届きませんでした。逆に、自身の将来像を問われて答えに窮してしまう状況に。いやまあでも、ハタチそこそこで将来なんて大抵の人は分かってないと思いますよ。日々の仕事で目いっぱい。あおいのほうが普通なんであって、それでも、将来の目標がしっかり見えている絵麻にとって、あおいは物足らなく見えてしまったのかもしれません。ふむぅ……。ここはやはり原画の先輩方に指導してもらうしかなさそうですね。


さて、絵麻以外の話では、まず落合の退社正式発表され、あおいは最終話を担当することになりました。これは、最終話で非常に苦労するフラグですね。すぐには補充が効かない分、単純に仕事量が増える。やむを得ないとはいえ、落合も罪なことを。あと、太郎に対するエリカを見て、前回太郎が「矢野さん怖いし」と言っていたのに納得。頼れる姉御肌ですが、確かにちょっと話すの怖いかもしれません。


あと、あおいに信金勤めの姉がいたことが判明しました。いきなり来られても困るよね。新幹線に乗るといってましたが、実家はどのあたりなんでしょうか? 今回のところは、その流れでみどりがあおいと同じアパートに住んでいることが判明したのと、一緒にお酒を飲んで楽しんでいたくらいでしたが、今後重要な役割を担うのか、それとももう次回にはいないのか。どちらにしても、良いお姉さんではありました。あおいは長女気質かと思ってたんでちと意外でしたけどね。髪を後ろで結んで酔っ払っているあおいが可愛かったです。